地域のモノづくり~地域のモノ・コト・ヒトから生まれる日本の逸品~

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東京くみひも
龍工房

江戸の“粋”と“こだわり”を
継承する、組紐職人

紐を組む台の一種、丸台の上部の板を「鏡」と呼ぶ。円の中心で糸と糸が交差してできる“組み目”に、職人の心が表れることからその名がついたという。

組紐の工程は複雑で、糸を組む順番、手組みならではの絶妙な力加減、糸を動かすたびにできる“捩れ”の修正…など、一見するだけではわからない細かい作業を、ひたすら繰り返す。職人の繊細な技術と細かな気づかいなしには、美しさ、機能性、そして“粋”を兼ね備えた組紐はありえない。

この職人の技と心を受け継ぐ福田隆太氏と、伝統工芸士の父・福田隆氏が作り上げた新作『kulis~くみひもうるしペン~』は、芯の上に紐を組むのではなく、中を空洞にしたまま組むという技術を採用。中空構造となることで、リフィルの交換ができ、永く使い続けることができる逸品に仕上がった。

  • 1.丸台上板の「鏡」
  • 2.角第(手前)と綾竹台(奥)。通常、職人は一種類の台専属のスペシャリストとなるが、指揮を執る福田氏はすべての台を扱うことができる
  • 3.皇族や歌舞伎役者など、和のファッションをリードする人々も愛用する龍工房の帯締め。純国産絹糸を使用し、絹糸作りにも取り組む、「古太和流」を理念としたモノづくりは、多くのファンに愛されている

kulis ~くみひもうるしペン~

デザイナー
川口英俊
津軽塗職人
石岡健一

津軽塗とのコラボレーションにより実現した本作品。津軽塗のなめらかなつや感と、組紐の優しい肌触りにデザインの力が加わった逸品。

株式会社龍工房

TEL 03-3664-2031
URL http://ryukobo.jp
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